アイル

エレンの嫉妬と兵長の躾-2(R18)

「――ん。エレン、腰を上げろ。」
「……はぁっ、ん……ぁ?」
 ろくに息も出来ないのと快感でだんだん頭の中が霞んだみたいにぼんやりとなっていると、唐突に唇を離されて刺激を中断された。
 いきなりどうしたんだろうと思いながら兵長を見ると、腰を掴んでいた手に誘導されて、兵長の身体の上に逆向きに乗っかるような体勢にされる。
 ベッドヘッドに寄りかかっていた兵長がゴロリと布団の上に寝転がったので、兵長の身体の上に俺が膝立ちで跨っているような状態だ。
「……へい、ちょう?」
 最初はズボンを脱がせられるのかと思っていたが……その割には、おかしな格好だ。
 今までこんな格好をさせられたことがないので、これから何が起こるのかもよく分からない。
 流石に兵長の顔の前にいつまでも陰部を晒しているのも気が引けるので、おずおずと腰を引こうとすると――膝までズボンと下着を引きずり下ろされてパクリと先端部分を口に含まれてしまった。
「――ッ!ん、ふぁッ……!?」
 陰茎がヌルリと生暖かい感覚に包まれている。
 ついこの間も同じことをやられて兵長の口内に出してしまったが、まさかまた今日も口に含まれると思わなかったので慌てる。
(て、いうか……)
 自分の目の前にも兵長の下肢があることに今更ながら気付く。
 てっきりそんなに反応してなさそうだなと思っていたが、意外にもズボンの前が張りつめているようで思わず目が釘付けになってしまう。
 ――早く、挿れて欲しい。
 一度そのことを考えだしたら、そればかりグルグルと頭の中を回って離れない。
 別に兵長に触れと指示された訳ではないが、思わず自分から手をそえてズボンの前を緩めてしまう。
 その間も、兵長はゆるゆるとオレの下肢を弄っているだけで特に何も言ってくる様子は無い。
 ……ということは、触っても良いということだろうか。
 団服はかなりピッタリとしたサイズなので脱がすのに苦労しながら何とか下着の中から兵長の陰茎を掴みだすと、既に緩やかに勃ち上がっていた。
 こんなに近くで見たことが無かったので、淫靡な光景に思わずゴクリと唾を飲み込んでしまう。
「見てばっかりじゃなくて舐めるくらいしたらどうだ……こうやって。」
「え?ッ、ひ……ぁ!」
 敏感な亀頭部分を舌でわざとらしくジュルリと音を立てながら舐め上げられたせいで、兵長の陰茎を握りこんでいた手の平にも余計な力が入り、手の中の兵長がググと体積を増してさらに固く反り上がっていく。
「……ッ、ぁ……はぁっ……」
(……な、める)
 もう完全に思考能力が麻痺している。
 兵長に言われるがまま、両手で陰茎の根元を支えると口を大きく開いて口内へ兵長の陰茎の先端を招きいれると、ムッとした雄の臭いが口の中に広がる。
 正直余り好きではないが、逆にこの臭いを嗅ぐと兵長とシているんだという実感が物凄く湧くので自分でも不思議だ。
 兵長の陰茎は完全に勃起している状態なので、流石に全てを口内に含むことは出来ない。
 亀頭部分を口全体で締め上げるようにして吸い込み、竿の部分を手で上下に擦ると先端の孔から先走りの液が少しずつ出て来た。
 オレの手で兵長が感じてくれているのが純粋に嬉しい。
 兵長もしばらくは好きにさせるつもりなのか、オレの下肢を手で上下に緩やかに擦っているだけだ。
 時々気まぐれに先端部分を抉るようにされてジワリと先端から先走り液が漏れるのを感じるが、そこまでしつこく繰り返し触られている訳ではないので何とか耐えられる。
「ん……ふ、ぐッ……んんっ……」
 口の中全てを兵長に占領されていて息苦しい。
 でも、自分の心の奥底にある被虐的な一面を煽られているみたいで気持ち良いのも確かだ。
 元々そういう性癖だったわけではない……というか、そもそもオレは恋愛事態に疎い種類の人間だったのだが、兵長のおかげでいつの間にかこんなことまでするようになっている。
 知らぬ間に兵長色に染められたということなのだろうか。
 ……全てを支配されているような気がして、嬉しい。
「……ん」
 亀頭部分と竿の途中までを何とか口の中入れ、口蓋部分に擦り付けるようにして出し入れしてみると初めて兵長が小さな呻き声を上げた。
 先端から滲んできた先走りも少し味が変わったところをみると、精液が少し混じっているのかもしれない。
 あと少しなのだろうか。
 オレ自身も口蓋部分を陰茎の先端で刺激されているせいで、ジワリとした熱が身体の中に広がっていくのを感じる。
 つい、自分も気持ち良くて何度も陰茎を口蓋部分に擦りつけるようにしてしまう。
 兵長を弄るのに集中していたので少しだけ凪いでいた快感が、再び波立ってきた。
 何度も口に出し入れしたせいで少し泡立っている唾液と精液が混じった液体が、ジュブジュブと音を立てていて耳からも犯されているみたいだ。
 さらにさっきから兵長に手で緩く上下に動かされているだけの陰茎ももどかしくて、思わず自分で腰を上下に動かしてしまう。
「……お前もたまにはやるじゃねえか。」
「……んぐっ……ん、ん……」
 兵長が何か言っているが、快感を追うのに夢中になっていてまともに返事も出来ずにいると、いきなり腰をガチリと固定されて陰茎を再び生暖かい感触が覆った。
「んんッ!?っふ、ぁ……ちょ、だ、めっ……へ、ちょ……ッひ、ぁああ!!!」
 どうやら兵長もオレのことを本格的に追い込むつもりらしい。
 先程までの緩やかな刺激が嘘みたいに何度も強い快感を与えられて、思わず口に含んでいた兵長の陰茎を吐き出してしまう。
「どうした?口が留守になっているぞ。」
「ん、ぁッ……な、こと…いわれ、ても……!はぁ……ッ」
 今兵長のモノを口に含んだら、歯を立ててしまいそうでとてもじゃないが無理だ。
 仕方なく陰茎に手をそえてゆっくりと上下に擦るが、気まぐれに強く吸い込むように自身の陰茎に刺激を与えられると、全身から力が抜けてしまう。
 下肢は辛うじて兵長に腰を支えられているのでそのままの体勢だが、上体はクタリと兵長の身体の上に寝かせる形になってしまい、傍から見たら腰だけだけ上がっている変な格好だ。
 しかも今の格好だと、兵長の陰部に顔を埋める形になってしまっていて余計に恥ずかしい。兵長に下肢を弄られる度に身体がビクビクと震えて、頬に当たっている兵長の陰茎から零れた先走りが顔に付いてしまう。
 でも今は、そういう状況にすら興奮する。
「何だ。もうギブアップか?」
「ひッ……ぁ、あ!」
 兵長はそんな様子のオレを見て愉快そうな声を出すと、口全体をすぼめて亀頭部分を締め上げるようにして刺激してきた。
 さらに後孔に手をそえると、何度か入口部分を擦って縁部分に指先を引っかけるように動かしてくる。
 ……後孔は久しく触れられていなかったが、今日は期待しても良いのだろうか?
 思わず期待で後孔の入口部分がヒクリと動いてしまう。
 後孔に濡れた感覚がするところをみると、先走りか……あるいは潤滑液のようなものをに塗り付けているようだ。
「……ん、んッ!」
 縁が緩んで来たところでグニと指先を沈められると、流石に久しぶりなので圧迫感がある。
 しかし陰茎も口で刺激されているので、その快感で後ろの違和感が相殺されてそれ程嫌な感じは無い。
(て、いうか――ッ)
 ここのところずっと中途半端に刺激されていたせいで、後ろが疼いて仕方がないのだ。
 ――早く、兵長自身を挿れて欲しい。
 何度か入口付近を広げるように抜き差しされてからググと奥に沈められると、ちょうど指先が前立腺付近をかすったのか息が詰まる。
 兵長もそれに気付いたのか何度か指先でさするように刺激されると、口から断続的に喘ぎ声が漏れてしまう。
「――久しぶりの割に随分良さそうだな?」
「……ん、ぁ、ぁ……んぐ、」
 兵長は後ろへの刺激に集中するつもりなのか、口から陰茎を外されると空いた方の手で双丘を割開いてもう一本の指を追加した。
 まだ指の太さに慣れていない狭い筒を割り開くようにズブズブと抜き差しされると、まるで兵長自身に犯されているときを思い出して足がブルブルと震えてしまう。
 違うというのは分かっているのだが、後ろを久しぶりに弄られたのが嬉しいせいか感覚が完全にオーバーヒートしているみたいだ。
 抜き差しをされながら気まぐれに前立腺部分を押し上げるようにして撫でられると、ピュクリと先端から先走りが溢れでてしまう。
「……ッ、……も、やぁ!」
 指がもう一本追加されて後孔がその太さに慣れてきた頃には、前からはダラダラと先走りが流れ出て、後ろはギュウギュウと指を咥えこんで離さないようになっていた。
 あともう少しでイけそうなのに、それを見越してか前立腺ではなくその周辺ばかりを刺激してくるのでさっきから焦れて仕方がない。
「……っい、から早くッ……!」
「ん?もう我慢出来ねえのか?」
 兵長だってさっきから先走りが出ているし、もうそんなに我慢出来ないはずなのにオレばかり追い込まれているみたいで悔しい。
 でも今はそんなことよりも、ずっと体内で燻っている熱を早くどうにかして欲しい。
 苦し紛れに顔の横にある兵長の陰茎の竿部分に舌を這わせて先端を指で抉るようにすると、息を呑む声が聞こえて来て少し溜飲が下がる。
「チッ……お前、覚悟しておけよ。」
 と次の瞬間、しばらくの間そのままにされていた陰茎に手をそえられて口内に含まれると、口全体で吸い上げるように刺激された。
 思い切り油断していたので、直接的な刺激に一気に持っていかれそうになってしまう。
「へ、いちょ……ッ、それ、や、ぁ……ひ、ぁぁああああ!」
 亀頭部分を締め上げると同時に、先端の孔を抉るようにして舌の先端を何度もグニグニと押し付けられるとたまらない。
 さらに後孔に挿れられたままの指の束を、今度は狙いを付けたように何度も前立腺を突き上げるようにして動かされるともう駄目だ。
 いきなりの強い刺激に、背中が弓なりにのけぞり、目の前が真っ白に染まる。
 さらに下肢から脳天に一気に電気が走り抜けるような感覚がすると、ブワリと身体の奥底から暖かい液体が勢いよく溢れ出た。
「っひ、ぐ……あ、あ……も、やぁッ!」
 達している最中に思わず生理現象で腰を動かしてしまうと、未だに口内に含まれたままの先端部分をジュルジュルと吸い込まれて、快感がさらに上塗りされて口から意味不明な嬌声が漏れる。
 おかげでようやく口を離されたころには、完全に腰が立たなくなってしまっていた。
「……んっ、ふ……ぁ、ぁあ……ん」
 達した時の快感の余韻を未だ引きずったままはあはあと荒い息を吐いていると、ゆっくりと後孔から指を抜き出される。
 直後で身体がまだ敏感な状態なので、中で指が動かされる度にまるで兵長の指を離さないというようにギュウと締め付けてしまう。
 兵長もそれに気が付いたのか、クスリと笑うと何度か思わせぶりにズブズブと指を抜き差しした後にようやく引き抜いてくれた。
「ぁ……ぅ、ん……はぁ……へ、いちょ」
 まだ先ほどの快感がおさまりきっていないのに、中途半端に煽られたせいで後孔が疼いて仕方がない。
 催促するように呼ぶと、兵長の身体の上でうつ伏せ状態になっていた身体をひっくり返されて上に乗りかかってきた。
 両膝の裏に手を差し込まれて胸元までグイと上げられると、兵長の目の前に陰部を曝け出す格好にされる。
 既に先程も似たような格好をしていたので特に抵抗をするもなく……というか、未だに快感を引きずっていて満足に身体を動かせない。
「……ん…っ」
 目を瞑ったまま兵長のなすがままでいると、後孔に熱い塊を押し当てられた。
 やっと欲しいモノが与えられてドキリとすると、思わせぶりに後孔から会陰部にかけて先走りを擦り付けるように動かされ、亀頭部分を入口部分の縁に引っかけるようにしながらズブリと先端を含まされた。
 挿入するのが久しぶりなのでオレに気を使ってくれているのか、挿入の動きがいつもよりいやにゆっくりだ。
「ふ、ッ……ん、ん…」
 カリ周辺の一番太い所を飲み込むのに後孔が目一杯広げられると、流石に苦しくて鼻から息が漏れる。
 しかも身体の生理現象で早く孔の大きさを狭めようとしているのか、ギュウギュウと中の陰茎を締め付けてしまうせいでリアルに兵長の形や大きさを感じてしまう。
 以前よりも心なしか苦しい感じがする。
 ……でも、繋がっているという感じがして満たされている気がするのも確かだ。
「あと、少しだ。」
「え、あ、ッ――っちょ!?ッひ、ぐッ!?」
 腹が兵長の陰茎で一杯に満たされている感じがしたのでそろそろ限界だなと思っていると、いきなり腰を掴まれてやや上に逃げていた身体を下に無理矢理引きずり下ろされた。
 ――いつも、こんな奥まで挿れられていただろうか。
 ガン!という音がしそうな勢いでいきなり腰を打ち付けられて、思わず口から嬌声とは思えないような声が漏れてしまう。
 長い間使っていなかったせいで固く閉じている淫筒の奥深くを無理矢理割り開かれ、衝撃に目の前にチカチカと星が散る。
 最初がやけにゆっくりとした動きだっただけに、まさかこんな急に腰を打ち付けられると思っていなかったので思い切り油断していた。
 身体も頭の中もついていかず、何とか身体を引いて落ち着こうとするがガッチリと腰を掴まれているのでそれも叶わない。
「ひ、ぎッ……ん、ぁあッ、んんっ!」
 さらにオレの身体がまだ落ち着いていないのを恐らく分かっているだろうに、腰をギリギリまで引いて再び奥まで突き入れてきた。
 まだ陰茎の太さに慣れていない淫筒の中に無理矢理抉るようにして突き入れてくるせいで、今まで感じたことのないような強い快感に頭が痺れる。
 さらに亀頭部分で前立腺を突き上げるようにされると、まるで押し出されるみたいにビュクリと先端から白濁液混じりの先走りが溢れ出ていく。
 突き入れられる度に軽く達しているみたいで恥ずかしい。
 後ろへの刺激は、こんなに気持ち良いものだっただろうか。
 過ぎた快感に口は開きっぱなしになり、飲み込みきれない唾液がさっきからダラダラと首筋を伝っていっているのを感じるが、もうそんなのどうでもいい。
 ただ、ひたすらに与えられる快感を追いかけるだけだ。
「……ん?お前、まさかイってるのか?」
「ぁ……ぁ……ん…ッ」
 オレの様子がおかしいのにさすがに兵長も気付いたのか、顔にかかっていた髪の毛をかきあげるようにして顔に手をそえてきた。
 その拍子にグッと更に奥に挿れられ、また陰茎の先端からビュクリと漏れる感覚がする。
 前立腺も不味いが、身体の奥も、不味い。
 兵長も気付いたのか、そのままの体勢で奥にグニグニと亀頭を押し付けるようにして腰を動かしてくる。
「ん、グッ……はっ、ぁ、あっ、やあ!」
 何度も奥に押し付けられると、内壁が陰茎を包み込むようにして動き出す。
 もしかしたら絶頂が近いのかもしれない。
 腰の下に膝を差し込まれると、後ろに陰茎を挿入したままの状態でグイと腰を上向きに固定された。
 その拍子に余り触れられていなかった内壁の側面を刺激されて、ビクビクと身体が跳ねてしまう。
 いきなりどうしたんだろうと霞む目で兵長の方を見ると、丁度自分の陰茎が目に入って何とも言えない恥ずかしい気分になる。
 というか、この体勢だと挿入している部分も丸見えだ。
「――ッ!」
「どうした。見ねえのか?」
 驚いて目を離そうとすると片手でグッと顎を掴まれ、オレに見せつけるように陰茎をゆっくりと抜き差しされる。
 後孔の縁にたまっていた先走りと思われる泡立った液が、陰茎をゆっくりと抜き出すと周りに纏わり付いて何だか居たたまれない気分になる。
 思わずゴクリと唾を飲み込むと、兵長が薄く笑った気配がしたが、一度この淫靡な光景を見てしまうとどうしても目を離すことが出来ない。
「……いい子だ。」
 兵長はオレが目を離さないのを確認するとそのままズルリとカリ付近まで陰茎を抜き、真上から突き下ろすようにしてズンと最奥に突き刺した。
「――ん、ぐッ!」
 さっきからずっと軽く達しているような状態のせいで、いい加減神経が焼き切れそうだ。
 しかも目の前に自分の陰茎があるせいで、液が零れる度に自分の胸元付近に飛び散っている。
 陰嚢が双丘に当たるパン、パン、という音と、先走りがかき混ぜられているような粘液質な音が辺りに鳴り響いているせいで、聴覚、視覚、感覚、全てが兵長に支配されているように感じる。
 何度も何度も狭い内壁を抉るようにしてガンガンと腰を打ち付けられて、軽く達する状態を繰り返したせいで、既に陰茎からは何も出ていない。
 それどころか達しすぎてヒリヒリと痛むくらいだ。
 ついに根を上げて兵長にやめて欲しいと訴えると、腰を再び抱え上げ直されて焦る。
「え、そ、じゃな――っ、ひぎぁ…………ッ、ぁ、ああああ!」
 自分としてはもう止めて欲しいと訴えたつもりだったのだが、兵長は思い切り正反対の行動に出てくれた。
 陰茎が抜け落ちるギリギリまで引き抜かれて一瞬気が緩んだ隙に、前立腺を擦り上げられながら最奥まで一気にズブリと挿入されて、一瞬意識が飛ぶ。
 しかもちょうどオレが兵長に声を掛けようと身体を少し捻るような体勢になっていたせいで、内壁の側面を思い切り亀頭で抉られるし、もう何が何だか分からない。
「――ッ、ぁ!」
 過ぎた快感に目の前が真っ白になってガクガクと身体が不規則に震える。
 オレの陰茎の先端からは、多分もう何も出ていない。
 もう無理なのに、更に無理矢理快感を引き出されたので快感を通り越して苦しいくらいだ。
「ん、ぐ…ッ」
 本当に無理だと意識を飛ばしかけた次の瞬間、身体の奥にブワリと生暖かいような感触が広がった。
 恐らく、兵長が中で達したのだろう。
 掴まれていた腰をグッと引き寄せられて、精液を内壁に塗り込むようにしてグッグッと亀頭を押し付けられたせいで息が詰まる。
 達した時の余韻が引いていないところを刺激されて再び快感を引き出されるが、これ以上は無理だ。
 兵長に訴えようにも過ぎた快感にろくに身体も動かせず、口からは呻き声が漏れるのみだ。

「もう限界か。」
「ぁ……」
 少し意識が飛んでいたらしい。顔をスルリと撫でられて、はっと目が覚めた……と同時に、下肢に違和感を覚える。
「ぅ、ん…や、ぁ……ッ!」
 おかしいと思ったら、まだ中に兵長を挿れられたままの状態だったらしい。
 これ以上は流石に勘弁して欲しいと身体を捩じるようにして何とか逃げようとするが、それが逆効果だった。
 動いた拍子にギュウと兵長の陰茎を締め上げてしまい、ググと中でさらに大きくなるのを感じる。
「ちょ、も、むり……ッ!」
「ッ、おい……締め付けるな」
「な、こと…言われたって……!」
 一応気遣ってくれているのか、内壁を刺激しないようにゆっくりとした動きで陰茎を半ばまで抜いてくれたが――
「ひ、ぎ……ぁ、ぁぁあああ!!」
 そのまま全部抜いてくれると油断していたところを思い切り奥の壁までズンと突きあげられて、衝撃に腰から頭まで一気に電流のような物が駆け抜けて頭が上にのけぞる。
 ……また、達した。
 もう本当にこれ以上は頭がおかしくなりそうだ。
 目は開いているが、何も見えていない。
「ッあ、ん……んぐっ……か、はッ!」
 達して身体が弛緩したところをガンガンと奥まで突き入れられると、その度に呻き声が口から漏れる。
 もう指一本も動かせない。
 まるで兵長の操り人形みたいに突き上げられる度にビクリと大げさなくらいに全身が震える。
 しばらくすると、身体の奥で再びじわりと生暖かい液体を出された。どうやら兵長も達したらしい。
 先程の分もまだ掻き出されていないので、グッと陰茎を突き入れられると行き処を失った精液が奥に奥に逆流して来るような気がする。
 こんなの、後でどうやって外に掻き出すのだろうか。
「も……入ん、な……ッ、!」
 思わず腹を押さえて涙声で訴えると、何が兵長の琴線に触れたのか再び淫筒の中で兵長が力を持つのを感じる
「お前も大人と煽るとは良い根性だ……今日は覚悟しておけよ。」
「ッ!?」
 もう、いい加減にして欲しい。

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